漢方薬は中国で数千年前からの経験と独特の理論から築き上げられた東洋医学にもとづき自然界に存在する動物・植物・鉱物などの生薬を組み合わせて処方されたものです。漢方薬は、しばしば「からだにやさしい」などといわれていますが、その人の症状にあった処方でなければ効果がないばかりか逆に副作用が現れやすくなることもあります。例えば多くの漢方薬に配合されている甘草にはグリチルリチン酸という成分により、むくみや高血圧を生ずる原因ともなりえるので、長期服用時には注意が必要となるかもしれません。このように漢方薬にもいろいろな副作用があることも知っておきましょう。
漢方薬服用時、味やにおいが気になるようでしたらオブラートにつつんでもかまいません。しかし漢方薬はからだに合う場合は、おいしいと感じるそうなので最初はできるだけそのままお湯などで服用してください。